会長ブログblog

2014.10.11

ふるさとの山

日本列島を脅かす台風情報が毎週のように報道され、今度の19号も心配だ。

台風は予測できる気象現象だが、地震の予測はまだまだ難しい。
今回の御嶽山の火山活動では多くの犠牲者を出してしまったが、火山も気象台の
監視下に置かれているものの、噴火予知の確率も決して高くはない。
まして今回は本格的な噴火ではなく、水蒸気爆発だったから尚更だ。

今回の火山事故により、全国の活火山の周辺自治体が火山活動に対する
防災体制を見直しているようだが、新潟県でも焼山の安全対策が話題になった。
富士山や蔵王もテレビで取り上げられていたが、生活圏の対策と今回のような
登山による山頂付近での被災は根本が違う。

一番疑問なのが火山に登る事のリスクを始めから理解してないような報道や
登山カードも出さないで3000mを超える山に入っていたことだ。
今回は保険が下りるそうだが、本来は登山や火山噴火に保険は適用されない。
その事を理解した上で山に入るのが基本だ。

近頃、山ガールと呼ばれる若い女性にも登山は人気が有る。
カラフルな出で立ちでグループを組んで登る姿を見るようになった。
外国からの登山客も年々増える傾向だ。 富士山が世界遺産に登録された
事も山人気を高める効果があった。

山の良さは登ってみなければ分からない。 わたしも若い頃は随分と登った。
小千谷高校山岳部の先輩が苗場山の和田小屋の管理人をしていて、
夏休みには歩荷をすることを条件に無料で滞在させてもらった。
苗場山頂の遊仙閣でひと夏を過ごした事もあった。

山頂に滞在していると満天の星の美しさや、早朝夜明け前の空が七色に
変化してゆくモルゲン・ローテやブロッケン現象も見る事が出来る。
魚沼には深田久弥の日本百名山に選ばれている、越後駒ヶ岳と平ヶ岳がある。
子供の頃から越後三山の美しい山容に憧れて育った。

ふるさとの山に向かひて言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな (啄木)


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