会長ブログblog

2014.09.06

中秋の名月

稲刈りをひかえ、黄金色に変わった魚沼コシヒカリが風にそよがれている。

出穂からの延べ気温が1000度に達すると刈り入れ時期を迎えるというから、
今年の平場の出穂が8月上旬だったので、計算では来週末あたりが時期になる。
全国的には大雨や日照不足の影響が出ているが、魚沼では概ね豊作のようだ。
今年も日本一のおいしい新米がもうじき味わえる季節が巡り来る。

農作物は天候に大きく左右されるから、同じ耕作をしても結果は天に任せる
事となる。 だからこそ、自然への畏敬の念をいつも持ち続けなければならない。
今年の夏は天候不順だったから、茄子やキュウリそれに葉物野菜と呼ばれる
レタスなどが高騰している。

本来なら露地栽培の夏野菜は豊作貧乏といって、採れ過ぎて困るのが常だ。
異常気象の一言で片づけるほど状況は楽観を許さない。
農作物だけでなく、松喰い虫やナラ枯れの原因の昆虫類にも変化がみられる。
今年はマイマイ蛾の大量発生があり夥しい数の群れを見た。

マイマイ蛾は凄かったが、例えば大型種のクスサンやオオミズアオなどは
ほとんど見かけなかった。 蜩の鳴き声も聞かない内に、いつの間にか秋を
迎える。 先日はゴルフ場で赤とんぼの集団を見た。
大量発生とか異常繁殖は、自然からの目に見える警告と受け止めよう。

集中豪雨も度重なって起こる。 月が替わる度に平年の1か月分の雨が数日の
内に降ったとか、何月としては観測史上最大の降水量とかのニュースが流れる。
台風を除き、雨災害の季節は梅雨明けの6月末から8月初め頃に限られていた。
自然環境の変化は、温暖化による海水温の上昇が原因と言われている。

地球環境がここ半世紀で随分と変わってしまったのと対照的に、宇宙の物語は
相変わらない時を刻む。 来週8日は旧暦8月15日で中秋の名月を迎える。
十五夜様は豊穣のしるしとして収穫を祝い、団子を供えてすすきを飾る。
月のウサギはこうした地球の変化をどう観ているのだろう?

♪ 浴衣の君は尾花のかんざし 熱燗とっくりの首つまんで もう一杯如何なんて・・・


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