2014.04.05
4月に入り当社でも、期待を胸にした新入社員を迎え新年度が始まった。
今頃は寒暖差が大きく初夏を思わせるような日もあれば、冬に逆戻りの日もある。
雪国の春は焦らしながらゆっくりとやって来るのが特徴で、その分ありがたさも
大きくなる。 ありがたい状態というのは、文字通りなかなか来ないとか簡単には
行かないからこそであって、その道が困難なほどありがたさは増す。
今週からは新年度だけでなく、JRグループ各社と地域が一体となって
取り組む「新潟ディスティネーション・キャンペーン(DC)」も始まった。
四季ごとに全国各地を目的地に設定し、冬は集客力のある京都に固定し
他の三季は全国各地を指定して取り組む。
新潟は8回目を数え、京都以外では最も多く指定されている地域となる。
今回は初めての春シーズンで、テーマは「雪、花、食、酒、匠」の5つだ。
この5つのテーマを全て満たしている代表的地域が魚沼で、平野部には
雪が無かったり、山間地には匠(石川雲蝶など)が不足だったりする。
雪割草やかたっくりなどの可憐な花や春を彩るれんぎょうやこぶしなど
雪国の植生の多様性と、根小屋の芝桜公園、月岡公園の百合など花卉園芸も
全国トップに位置している。 食では春は山菜の季節を迎え、豪雪地ならではの
山独活やこごみ、うるい、一本ぜんまいに木の芽などなど。
素材の良さに水の良さ、そして雪国ならではの調理法が食文化を造る。
水の良さといえば、日本酒も水が命。 人気の高い新潟清酒の中でも、
近年特に評判をとっているのが魚沼の酒蔵で醸造される地酒だ。
淡麗で口当たりが柔らかく飲み口がすっきりと上品なところが好まれる。
魚沼自慢になってしまったが、観光戦略はお国自慢が基本だ。
更には、越後三山の景観や景色を造るローカル線・只見線もある。
全国区の奥只見・尾瀬や湯之谷温泉郷に代表される温泉も良い。
一番の自慢はなんといっても人柄の良さだろう。
観光による地域創りは市民の故郷愛を育み、郷土への誇りをも醸成する。
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