株式会社三友組 新潟県魚沼市の総合建設業

鉛筆

梅雨入り前の安定した晴天が続く中、各地の山開きや春のイベントが賑やかだ。

通学路を行く子供たちも、夏服に替わって足取りが軽い。 子供の数が減って
学校も統合されたから、湯之谷地区もそうだが小中各一校しかない。
だから徒歩通学よりもスクール・バスでの通学が多く、朝は何台も連なる。
私の時代は、小出でも湯之谷でも中学校が2校、小学校は3校あった。

スクール・バスは無かったので、3~4km歩いての通学は特に珍しくはなかった。
小学生といえば、筆入れの中には鉛筆と消しゴム、それに鉛筆削りのナイフが
入っていた。 小学生の鉛筆削りは、セルロイドの柄の先に薄い刃を挟む鞘が
ついていて、休み時間に削って置かなければならなかった。

女子は几帳面できれいに削るが、不器用な男子は下手くそで、削りかすを
見れば仕上がりも分かった。 その後、小型のプラスチック製で刃が内蔵され、
手で回すタイプも出たが、仕上がりが画一で好きになれなかった。
刃物を使って鉛筆を削っても、指を切ったのを見たことが無かった。 

その後はハンドル式の器具に変わり、電動式になるのに時間はかからなかった。
電動式になってからは、刃物の使い方を知らないで育つから、包丁も使えない
子が増える。 赤と青が半分ずつの色鉛筆もよく使ったが、いつも青が残った。
上下両方を削るのを、何故か?泥棒削りといった。

子供用はトンボかコーリン鉛筆で、短くなっても使うのと芯先を守るために
鞘キャップを使った。 鉛筆は硬さで表示されるが、子供が勉強に使うのはHBか
Bくらいのもの。 やや硬めだから下敷きを当てないと、次ページに筆跡が残る。
下敷きには丸美屋のノリタマのおまけ、エイトマン・シールを貼った。

下敷きはセルロイド製で、夏は団扇代わりにしたし、脇で擦って静電気を起こし
女子の頭髪を引き上げて遊んだ。 今でも下敷きを使っているのだろうか?
使い捨てのボールペンやシャープペンシルが普及して、事務机の抽斗の中に
鉛筆は1本も入っていない。 寂しいかぎりだ。

草わかば 色鉛筆の赤き粉の ちるがいとしく 寝て削るなり  (白秋)

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