会長ブログblog

2013.02.23

衝撃波

雨水を過ぎ「霞始めてたなびく」の候、春めいてくる頃と思ったが今年の冬は手強い。

空から降って来るものといえば雨か雪で、水蒸気が形を変えて落ちて来るものだ。
雪も降りすぎれば豪雪で生活に支障が出るし、雨も集中して降れば災害を齎す。
鹿児島では桜島の火山灰が降り、町中を灰で覆い農作物に被害を出したりもする。 
この頃は超微粒子のPM2、5という塵も、降って来るというよりも流れて来る。

火山灰はともかく、雨や雪は邪魔なだけでなく大地を潤す大切な恵みにもなる。
先週、ロシアのチェリャビンスクに降ってきたのは、雨でも雪でも無い隕石だった。
それも小惑星という規模の、直径17m重さ10000トンという大きさの物体だ。
戦争かと思ったとか、ミサイルが飛んで来たとか、人々の困惑ぶりが伺える。

大気圏に突入する地上20㎞地点で爆発し、そのエネルギー量は広島型原爆の
30倍にも達する500キロトンという規模だ。
通常は20Km間の大気との摩擦で燃え尽きて粉々に砕けてしまうのだが、
今回は元が大きかったのである程度の大きさで形をとどめて地表まで落下した。

この隕石が直接物体に当たったとしても、建物数軒を破壊する位の被害だが、
音速(マッハ)を超えるスピードで飛んでくるから、物体の後方に衝撃波が起こった。
衝撃波は三角錐状に空気の波を造るから、通リ道には広範囲に被害を与える。
屋根や壁そして何万枚ものガラスを壊し、1200人以上が怪我をしたという。

今でこそ宇宙科学の発達により、何が起こったのか即説明が為されるが、
昔の人々はその正体を知る由もなく、天(神)の祟りだなどと思ったであろう。
地球上で一時代を支配した恐竜を滅ぼしたのは、巨大隕石の衝突によって
粉塵が地球を覆い、太陽光が遮られ氷河時代になったのが原因と習った。

衝撃波といえばドラゴンボールの孫悟空が放った「カメ・ハメ・ハー」もそうだし、
昭和30年代のヒーロー、少年ジェットも白いマフラーでバイクに跨り、名犬シェーン
を引き連れて、怪盗ブラック・デビルと戦った。 「ウー・ヤー・タァー」の掛け声が
空気を震わせ敵をやっつける必殺技もそうだった。

今日は須原スノー・カーニヴァル、やはり空から降ってくるのは雪や雨がいい。


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