株式会社三友組 新潟県魚沼市の総合建設業

十二季

♪ 静かな静かな里の秋 おせどに木の実の落ちる夜は ああ母さんと ・・・

冬を前にしたこの時季は、一年中で一番静かな時間が過ぎてゆく。
人によってはこの季節は寂しくて一番嫌いだというが、落ち着いた佇まいが
好きだという人もいる。今週16日には朝の冷たい雨が雪に変わり、
小出でもうっすらと雪化粧した。

権現堂が3回雪化粧すると次は小出にも降りてくるという古くからの伝説が
今年も覆された。順番を守ることなく一気に里まで降りてくる事がここ数年
多くなった。長い地球の歴史の中で、軽々に異常気象とは言えないが
少なくても私が経験してきたここ半世紀でも明らかに変化が起きている。

それにしても、初雪の後の晴れ間から見える里山が描く水墨画の世界は、
自然が織りなすモノクロームのトーンが息をのむ美しさだ。
先日行われた地域づくりの勉強会で、私たちの住むこの町には四季だけで
なく十二季があるという意見があった。

なるほど、春夏秋冬の四つの季節というより、それぞれの季節の中には
初、中、晩とそれぞれの時系列で変化する時季が確かに存在する。
これから迎える冬でも、始まりの時期の今頃と、雪が降り積もった白い世界と、
昼時間が少しづつ延びて雪が融けてゆく頃とでは季節感も違ってくる。

季節のコントラストがはっきりと示されるこの地域は、環境の大切さを
日々感じながら生活することのできる稀有な場所だ。
自然の豊かさやその恩恵と同時に、厳しさも教えてくれる。
そうした環境と共生するための知恵が生活文化というものだろう。

今日は十一月十八日、文字を組み合わせて土木の日だ。私たち建設業に
とって意義ある日だが、土木はまちづくりの基本となる生活文化の一つだ。
木と土で表されるが、これに火と水そして金属が互いに影響しあう思考が
五行説の十干になる。東洋思想は自然現象を基本に考えられている。

あたらしく冬来たりけり鞭のごと 幹ひびき合ひ竹群はあり (柊二)