会長ブログblog

2012.09.29

ムーンリバー

♪ Moon River wider than a mile I’m crossing you in style some day ・・・

「ティファニーで朝食を」でオードリー・ヘプバーンが歌った「ムーン・リバー」の
カバーで一世を風靡したアンディー・ウイリアムスの訃報が届いた。
故郷ジョージアの大河に映る月をイメージして、ジョニー・マーサーが詞を付けた。
ヘンリー・マンシーニの甘美なメロディーでスタンダードとして愛され続けている。

明日は旧暦8月15日、中秋の名月を迎えるこの時期の報に因縁めいたものを
感じる。 アンディー・ウイリアムスと言えば、映画音楽のカバーヒットで知られる。
フランシス・レイの「ある愛の詩」のテーマ、マンシーニでは他に「酒とバラの日々」や
「シャレード」そしてニーノ・ロータの「ゴッドファーザー愛のテーマ」などなど。

明後日10月1日は衣更えで、クールビズに慣れた襟元にネクタイが復活する。
学校でも学生服や制服姿に変わり、白から紺や黒へと色も変わってゆく。
中学校に上がると詰襟の黒い学生服になり、白いセルロイドで出来たカラーを
襟の内側に着け、慣れるまでは痛かった憶えがある。

舟木一夫が「高校三年生」でデヴューした時の学生服姿は新鮮だった。
当時の男性歌手はタキシードかダブルのジャケットといったスタイルが一般的だった。
三波春夫や村田英雄など民謡や講談の出身は男性でも着物姿も多かった。
だから、橋幸夫が「潮来笠」で出た時の着流し姿は特に違和感も無かった。

それに比べ、舟木一夫が学生服姿でテレビに出たときは印象的だった。
デヴュー・シングルがいきなり100万枚突破で一気にスターとなり、その年の
紅白歌合戦にも出場した。 続けて「修学旅行」や「学園広場」などの学園もので
ヒットを連発し、前髪の一部を垂らすヘアースタイルも流行った。

あの頃はレコード会社の専属歌手時代だったから、それぞれの会社で個性を競った。
ビクターから橋幸夫が若手の先陣でデビューし、続いてコロンビアからは舟木一夫が、
そしてクラウンから西郷輝彦がヒットを飛ばし、御三家と呼ばれ活躍した。
彼らのヒット曲はすべて映画化されたように、きちんとしたストーリーがあった。

月月に 月見る月は多けれど 月見る月はこの月の月  (詠み人知らず)


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