会長ブログblog

2012.09.08

東京駅ルネッサンス

昨日は二十四節気の白露を迎え、文字通りのさわやかな朝で季節の変化を感じる。

明日は9月9日で重陽の節供を迎える。 古来、中国では陰陽説の陽数(奇数)が重なる
日を節供とし、中でも最大の陽数が重なる最も縁起の良い日、9月9日を重陽の節供
(菊の節供)として祝った。 日本では3月3日や5月5日の節供は誰でも知っているが、
9月9日の重陽の節供をキチンと祝う家は少ないだろう。

今年の夏は暑かった。 小出では35℃を超える猛暑日数が23日で全国で9位だった。
又、猛暑日の連続記録も13日間で新潟県の記録(旧中条町)に並んだ。 
小出は夏の暑さと冬の寒さでいつも天気予報に登場する常連だ。 
何でも1番になることは良いとする意見と、イメージダウンに繋がるという意見に別れる。 

日本には四季があって、とりわけ魚沼は豪雪地帯だから季節感はより鮮明だ。
夏は眩しい太陽に照りつけられ、気温がぐんぐん上がる夏らしい天気が良い。
冬は凛とした寒気に身の引き締まる感じと、真っ白な雪景色が好きだ。
この季節のコントラストが美味しい農林産物を育む。

JR東日本の新幹線車内誌「トランヴェール」9月号は、東京駅ルネッサンスと題した
特集だ。 約5年に及ぶ東京駅の保存・復元工事が終わり、10月にオープンする。
今から約100年前の1914年に竣工した赤レンガの駅舎は戦災で焼かれ、3階部分
を撤去しドーム屋根も八角屋根に変わっての仮復旧だったものを今回復元した。

日本の近代建築の開拓者であり重鎮の辰野金吾の代表作として知られる。
辰野は他に、日本銀行本店や岩手銀行本店、奈良ホテルなど重厚で堅牢な造り
の多くの明治建築を手がけている。 今復元工事に伴ってリニューアル・オープン
する「東京ステーションホテル」は帝国ホテルに次ぐ歴史を持つ人気ホテルだ。

皇居から続く行幸通りの正面に位置する赤レンガ東京駅は、国の重要文化財で、
将来は国宝に指定される可能性も大という。 こうした歴史的価値を持つ駅舎は
ほとんど残っておらず、新宿や池袋などの駅はすべて商業施設になっている。
ローカル線にこそ、永年風雪に耐えた味わいのある駅舎が残っているのだろう。

ただひとつ 風にうかびてわが庭に 秋の蜻蛉の ながれ来にけり  (牧水)


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