会長ブログblog

2017.10.21

決戦の日曜日

♪ 秋の夕日に照る山もみじ 濃いも薄いも数ある中で 松を彩る楓や ・・・

この所の冷え込みで奥只見や枝折峠などでは紅葉の見頃を迎えている。
今年は夏からの天候が不順で雨が多く気温も低めに推移した。
小出辺りでも稲刈が大幅に遅れ10月に入っても残った田が目立った。
奥地の作柄は尚更心配で大白川辺りでは未だ刈り取られていない稲が残る。

天候不順は農作物もそうだが自然の恵みであるキノコや紅葉の色付きにも
影響を与える。季節の移ろいで姿を変えてゆく山の表情は、気候の変化に
敏感で冬へと向かう秋は静かにゆっくりと進み、雪が融け出す春には
ドラマティックに生命の息吹きを表現する。

今年の秋は明日投票が行われる衆議院の総選挙が話題を取った。
突然の解散と野党第一党の民進党の解体という予期せぬ展開に戸惑ったのは
有権者だけでなく、前職の議員たちが拠って立つ組織を失い離合集散したが、
小池劇場に踊らされた候補者は苦戦を強いられているようだ。

かつての中選挙区制から小選挙区比例代表制に変わり賛否両論あるが
比例復活制度は死票を有効にするが、一面有権者の意思を無視した仕組みだ。
又、得票率が少しでも上回れば決着が付くから、僅かな差でも積み重なれば
政権交代というドラスティックな結果も招く。

それだけに与党は政権維持に、野党は政権批判に終始し本来の政策論争が
置いてゆかれ、個人批判や一つの課題だけで話題を取る戦術が横行する。
一票の格差で違憲判決が出るが、選挙制度そのものを見直さなければ、
国会議員は大都市からしか出れなくなってしまう時代も遠くない。

国政は極端に言えば、徴税の仕組みとその配分方法に尽きる。
基本は国民の生命財産を守る防衛と外交、そして国の方針を決める事。
人口減少問題は時間が経てば落ち着くが、大都市の不満と地方の憂鬱は
国民全体で合意形成し計画的に取り組まなければ解決できない。

私たちの未来を託せる政党や候補者は誰なのか、決戦は明日だ。


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