会長ブログblog

2012.06.16

シャンソンの夕べ

梅雨に入り周りの山々の緑が一段と深くなる時季、来週21日は夏至を迎える。

10日、日曜日は越後魚沼ロータリークラブ主催のシャンソンの夕べが開催された。
小出郷文化会館では様々なジャンルのコンサートが催されるが、魚沼のような地方の
町ではシャンソンに触れる機会が少なかったので始まったコンサートだ。
今年は古賀力さんと芳賀千勢子さんご夫妻をゲストに迎えた。

古賀さんと芳賀さんは長年赤坂で「BOUN」というシャンソニエをやって来られたが、
昨年末ついに店は閉じられたそうだ。 アズナブールやジルベール・ベコーそして
レオ・フェレなども来店したシャンソン界の名店だった。 閉店挨拶の冊子には、
多くの歌手や評論家たちが別れを惜しむ文章を寄せている。

芳賀千勢子さんは「古賀も私も年をとり、自然な流れで閉めることになりました」と
古賀力さんは、シャンソンの名曲でもある「時は過ぎてゆく」と締めくくった。
今回のコンサートは好評で、お客様からは今迄で一番のお褒めをいただいた。
年輪を重ねてこられた歌声は、しっかりとしていて深かった。

選曲もブラッサンスやレオ・フェレ、ベコーにシャルル・トレネといった人たちの創った
シャンソンの名曲、佳曲のラインナップで、雰囲気を保ったコンサートだった。
締めくくりは、古賀さんの訳詩が素晴らしい、ジャック・フェラの「ふるさとの山」だ。
東京に住んでいた二十歳前後の頃、FM東京のテーマソングとして使われていた。

♪ 青く澄んだ山に囲まれたふるさと その土地を捨てて 永いこと夢見ていた
  都会の暮らしに彼らは出てゆく 素朴な土の匂い のどかな陽だまり
  うまい水があるのに モダンなカフェテリア 都会の秘密に彼らは惹かれるのだろう
  今も 山は美しい 春は花が咲き乱れ 空に小鳥さえずる ふるさとの山は

翌朝皆さんを駅に送る途中、魚沼の街並みを一望する松金毘羅にご案内した。
遠来のお客様を迎えると、いつもここからの眺めでこの地を見ていただく。
残念ながら越後三山は雲に隠れていたが、湯之谷や入広瀬方面の山や川の
成り立ちや、その歴史について説明すると一様に魚沼の素晴らしさを感じてもらえる。

明日は魚沼市全域を走り抜けるサイクリング、第1回ロングライド魚沼が開催される。


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