株式会社三友組 新潟県魚沼市の総合建設業

自転車に乗って

ようやく春めいて来たと思っていたら、明日はもう春土用に入り季節が進む。

気候が良くなり、このところ自転車通学の高校生を見るようになった。
雪国では冬の間、二輪は郵便配達くらいしか使わない。 春になってようやく自転車や
バイクが姿をあらわす。 まだ朝晩は寒そうだが、昼の暖かな日差しの中疾走する自転車
はペダルも軽く気持ちよさそうだ。 なんといっても燃費ゼロが良い。

今では通勤・通学とお買い物、あるいはスポーツやレジャーに使われる自転車だが、
かつては業務運搬用に丈夫で荷台の大きい黒光りする実用自転車が活躍した。
製材所ではリヤカーやサイドカーを付けた、ヘビーデューティ仕様のものも有った。
当時は自転車屋さんが多く、小出の町中だけでも7~8軒はあったと思う。

子供用自転車はまだまだ珍しく、大人用の自転車を横からの立ち乗りで練習した。
あの頃のチューブ式タイヤは、よくパンクして自転車屋さんの世話になった。
パンク修理の道具は各家にもあって、水の中で穴の位置を確かめヤスリで磨きゴム片を
接着剤で貼り付けてふさげばOKだった。

ヴィットリオ・デ・シーカ監督が戦後まもなく撮った、イタリア・ネオ・レアリズモの名作は
「自転車泥棒」。 主人公の貧しい親子役は、俳優でなく素人が演じリアル感を出した。
自転車泥棒は最近でもあるが、ほとんどが寸借して乗り捨てるパターンだ。
放置自転車の方がよほど問題になっている今の社会は、ある意味病んでいる。 

自転車屋はオートバイも扱い、雨合羽や地下足袋それに冬にはスキーを扱う店もあった。 
季節変動を解消する商売の組み合わせだろう。 そういえばお茶屋に海苔があるのは
湿気を嫌う管理が同じだからだろうか? 時計と宝石と眼鏡の共通項は何だろう?
旅行でもないと出かける事が少なかった時代、買い物はほとんど地元商店街ですんだ。

昼はスーパー、夜はコンビニで毎日買い物をする人が、地元商店街の衰退を嘆く。
コロッケをスーパーで買うから肉屋が成り立たない。 魚もスーパーで買うから魚屋も
姿を消した。 天麩羅や惣菜もそうだし、寿司までがそうなった。
入ってから出るまで一言も話さないで用が足りる買い物はどう考えても変だ。

自転車に乗って商店街で買い物すれば、忘れていた何かを思い出し幸せな気分になれる。

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