会長ブログblog

2011.02.26

待合室

早朝から深夜まで出発を待ったり、順番を待つ多勢の人々が行き交う待合室。

国際便なら30分前には出発ゲートで搭乗を待つから、待合室で過ごす時間が長い。
グループの一行もいれば、カップルやファミリーもいる。 服装からビジネスやバカンスなど
旅行目的も判断できる。 ヨーロッパやアメリカなど巡航時間の長い便にはリラックスできる
ジャージやパーカー姿が目立つ。

行き先によっても年代や服装に特徴が見られる。 中国内陸への便なら比較的年齢の
高い層が多く、服装の色合いもシックで落ち着いた人が多い。 機内でも本を読んだり
機内誌を見たりしてすごす人が多い。 機内も静かで賑やかにおしゃべりする人も少ない。

ハワイやオーストラリア便ならカラフルで明るい色調がほとんどだ。 若者のグループも
多いので、賑やかでワクワク感が漂う。 ガイドブック片手にビールを飲み、I・PODの
イヤーホーンから強いビートが漏れている。 これから始まるバカンスを存分に楽しむ
期待に溢れている。

鉄道なら出発時間ギリギリに駅に着くことが多いので、待合室を利用する事は少ない。
それでも時々東京駅の新幹線待合室は利用する。 平均滞在時間は10分くらいか?
多くの人々が忙しく、入れ替わり立ち代り出入りする。 旅の目的は様ざまだけど必ず
黒い礼服を着た寡黙な人たちを見かける。

新幹線の無かった汽車の時代には、駅には様ざまな人が居た。 発車時刻を待つので
は無く一日中駅で過ごす生活者もいたし、靴磨きや弁当売りなど仕事の場の人もいた。
欧米のターミナルステーションは、長距離移動の乗客向けに郵便局や銀行も入っていて
大きくて立派な文化的価値を持つ駅も多い。 

同じ待合室でも病院は独特の雰囲気だ。 地元のせいもあり必ず知っている人がいる。
どこが悪いの? 挨拶代わりに、少し言葉を交わすが多くは語らない。
常連らしき老人は、毎日のように通うのですっかり馴染んで絵になっている。
初心者の当方は端っこの目立たない所に居るのに、不思議にも反って目立ってしまう。

待合室で待つのは、時間や順番だけでなく健康や人との出会いなど様ざまだ。


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