会長ブログblog

2016.11.12

米大統領選挙

立冬が過ぎ9日には奥只見・銀山平や権現堂山も雪化粧し、一気に冬が近づいてきた。

国道352号尾瀬ルートも駒の湯から先、福島県境までが積雪による冬期閉鎖となった。
雪国ではこの時期冬支度が忙しくなる。 庭木の雪囲いや消雪設備の点検などの他、
冬期通行止めとなる国道や県道のガードレールやロープを雪害から守るため外したり
除雪用のポールを路側に設置したり準備に暇がない。

今週はアメリカ大統領選挙の投票日を迎え、報道各社の事前予想に反しトランプ氏が
当選した。 今夏の参議院新潟選挙区では自民党現職と野党連合の元職の支持率が拮抗
していたが、最後は現職の強みで僅差による逃げ切りと予想されていた。 
しかし結果は元職が僅差の勝利で返り咲いた。

先の新潟県知事選挙では行政経験豊富な保守系新人と野党共闘が崩れた形の中での
新人同士の戦いとなったが、柏崎・刈羽原子力発電所再稼働是非の県民投票の色合い
を強調した野党系新人の勝利となった。 こうした選挙結果を見て有権者の投票行動を
決する要因が政策面よりも現状に満足せず、変化を求める形に変わってきたように見える。

今回のアメリカ大統領選挙はテレビや新聞報道を見る限り、国の形や夢を語るシーンは
ほとんど無く、互いに相手候補を中傷・批判しあう泥仕合にしか見えなかった。
特にトランプ氏の言動は到底自由の国アメリカ大統領としては相応しくないもので、
テレビ局や新聞社のみならず人気俳優や文化人などからも批判を浴びていた。

各国政府や首脳はこぞってお祝いメッセージを発し、今後のアメリカ大統領との関係を
繕っていたが、唯一フランス大統領だけが我々の考えとは相いれない主張があったと
明言していた。 イギリスのEU離脱国民投票の結果やヨーロッパ各国で蔓延るネオコンと
呼ばれる排他的保守主義の台頭は、急激に進んだグローバル化への反動ともいえる。

トランプといえば日本ではカードゲームのことを指すが本来は切り札という意味だ。 
フランク・シナトラやトニー・ベネットが歌った、ロジャース&ハートのコンビによる
「ザ・レディ・イズ・ア・トランプ」は軽快でしゃれたメロディーでヒットした。
歌では風変りとか自由気ままという意味で使われているが新大統領にはピッタリだ。

トランプ氏が文字通りアメリカの切り札として活躍されんことを祈るばかりだ。


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