会長ブログblog

2010.05.15

さくらんぼの実る頃

♪ あなたの胸で 私は聞くやさしの言葉 いつも変わらぬ 言葉・・・(La vie en rose)

シャンソンは、昭和40年代までは日本でもよく聴かれ、ヒット曲も多く、イブ・モンタンやピアフ
をはじめ人気歌手も多勢いた。 フランス映画の全盛期でもあり、レコード店には映画音楽
というジャンル分けがあり、挿入歌も流行った。 当時は喫茶店も流行っていて、流れている
音楽(BGM)は映画音楽とシャンソンやカンツォーネが多かった。

小出にも何軒も喫茶店があり、駅通りの「ドン・ショップ」と「街角」にはよく通った。
インスタントコーヒーの時代からようやく本物のコーヒーが普及し、サイフォン式のコーヒーが
流行って、自宅でも本物のコーヒーを煎れて飲むのがおしゃれだった。 喫茶店のメニュー
には飲み物の他に「軽食」があり、スパゲッティー・ナポリタンやミートソース、サンドウィッチ
といった食べ物は喫茶店から始まった。

  
「ドン・ショップ」は、ロシア民謡や反戦歌で一世を風靡した歌声喫茶もやっていた。
普段は、少し疲れた眼をしたママがいて(今もいる)、アダモやエンリコ・マシアス、それに
シャルル・アズナブールがよく流れていた。 シルビー・ヴァルタンやヴィッキーもヒット曲を
出したが、フランス・ギャルの「夢見るシャンソン人形」は名前も題名もフランスへの
あこがれが大きかった時代ならではの、今で言うベタなネーミングだ。

カンツォーネも、学校の音楽の教科書にも載っていた「フニクリ・フニクラ」「オ・ソレ・ミオ」
「帰れソレントへ」といったイタリアの名曲は、馴染み深かく好きな曲の一つだ。
ボビー・ソロの「頬にかかる涙」やジリオラ・チンクエッティの「雨」など、ナポリやサン・レモの
音楽祭での入賞曲はすぐに日本にも紹介されヒットした。

あの頃は、シャンソンやカンツォーネだけでなく、タンゴも人気でヨーロッパを中心とする
コンチネンタルとアルゼンチンにジャンルが分かれていた。 サイモン&ガーファンクルの
「コンドルは飛んでゆく」のヒットで、フォルク・ローレも一般的になり、アメリカやヨーロッパ
のポピュラーだけでなく、世界中の音楽を日常的に耳にしていた時代だった。

今日5月15日は、美輪明宏の誕生日だ。 明日16日は小出郷文化会館で、ロータリー
クラブによる「春の宵・シャンソンの夕べ」が、古坂るみ子さんを迎え去年に続き行われる。  
シャンソンは人生や恋愛をテーマとする歌が多いが、ヨーロッパの気候のせいか春を愛でる
曲も多く唄われている。

♪ さくらんぼの実る頃 鳥たちは 浮かれて唄うよ 誰かに恋して・・・


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