会長ブログblog

2010.04.17

春土用入り

今日4月17日から春の土用に入り、立夏(5月5日)の前日までの18日間続く。

五行説では季節ごとに、春=木、夏=火、秋=金、冬=水を72~73日ずつ割り当て、
残った土はどの季節にも共通ということで、それぞれの最後の18日~19日を土用とした。
土用は、夏の丑の日が一般的だが季節ごとにある。 期間は18日間で4回だから、
一年では72日間有ることとなり、五行それぞれ平均化される。

数字のめぐり合わせは、時々は面白い偶然を作る。 ゴルフは18ホールズでパーが72。
押しては引く、海の波の回数も一分間に18回といわれている。
人体の場合、呼吸回数は平均1分間で18回。 体温は36度、脈拍は72回、血圧は低い方
が72で高い方が144。 細胞が新しく生まれ変わる平均日数は約288日、妊娠期間の平均
も288日。 成人の骨が生まれ変わるのは約576日。 みんな18の倍数になる。 

偶然といえばそれまでだが、何か自然界の仕組みというか、人も地球の生物の一つという
感じがするし、神秘的なものも感じる。 この世界にあるものは全て同根ともいえる。
「あらゆる分離は真実でない 宇宙は不可分な統一である」、英国のバーナード・ラッセル
はこう言っている。

話は逸れたが、今年のように季節の変わり目が不順だと、季節感が薄れ一気に次の
季節へと向かう。 暖かくなり始めると、春から直ぐに初夏の様相となるだろう。
土用を迎えても、近くの山々はまだ残雪の中だし、田んぼにさえも雪が残っている。
ブナの芽吹きも、もう少し先だし、こごみやうるいもまだ出ない。

さくらもまだつぼみのままで足踏みしている。 いつ頃開花するのだろう?
こういう年のさくらは、山も里も一斉に咲き、何時にも増して儚く散ることだろう。
散り際のいさぎよさが、さくらの特長でもあり、自衛隊と警察の階級章は、さくらの
デザインだが、散るをいとわぬ武士道の精神が表されているそうだ。

さくらの季節になると、何時の頃からか、来年もこうして花見が出来るだろうか? 
あと何回みんなで、この見事な花を見ることが出来るのだろう?
来年も叉、必ずこの木々の下で同じ花を見ようと、約束するようになる。
春のうららかな午後、酒を酌み交わしながらゆっくりとした時間を過ごす至福。

ひさかたの 光のどけき春の日に しず心なく 花の散るらむ  (紀 友則)


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