株式会社三友組 新潟県魚沼市の総合建設業

新潟県知事選挙

10月下旬に入り、遅れていた紅葉の便りが奥只見や銀山平から届く時季となった。

30年ほど前までは奥只見の紅葉は10月中旬がピークで月末には落葉し、11月3日の
文化の日で営業を終え、冬仕舞いをして山を下りるのが通例だったから1週間は季節が
遅れた事になる。 温暖化の進行は思った以上に早く進んでいる。
紅葉の遅れと共にキノコの発生も不順で、ナメコやアマンダレもまだ本番にならない。

このほどの新潟県知事選挙では魚沼市出身の新人米山隆一氏が当選した。
東京大学出身の医師で弁護士という秀才だ。 米山氏の実家は当社から僅か200mくらい
のところにある。 これまで衆議院に2回、参議院にも2回挑戦したが現職の壁に苦杯を
なめて来た。 今回は今までとは違う政党から支持を受けての選挙戦だった。

4選出馬を目指していた現職の泉田裕彦知事が夏の終わりに突然撤退表明したところから
唯一の候補者となった森民雄前長岡市長の信任投票かと思われた。
告示日直前の立候補表明ということもあり当初は苦戦が伝えられたが、今夏の参議院選挙で
野党共闘により現職の与党候補を破った勢いはまだ残っていた。

選挙戦に入ると報道各社の世論調査では五分五分という数字が出、勝敗は最後まで予断を
許さないものだった。 世界最大規模の柏崎・刈羽原子力発電所再稼働問題に争点を
絞った戦術が主因で、無党派層の7割の支持をとった。 当然ながら県政の課題は
多岐に亘り、県民の負託に応えるには多くの難題に立ち向かってゆかなければならない。

原子力発電の問題は福島第一の事故により安全神話が崩壊したことで、新たな局面を
迎えている。 当初から絶対安全はなかったのに反対派を説得するための安全神話を通した
所からボタンを掛け違えた。 反対派も核廃棄物処理も含め、今後の決着をどうつけるか
というこの時代を生きる世代の責任を放棄したまま、終始被害者側の立場に留まっている。

私たちが電力に依存する時代を生きている以上、火力であれ水力であれ常にリスクは
あるし、自然エネルギーは発電量が小さすぎて現実的でない上、高コストとなる。
原子力発電の是非は肯定派も否定派も一方的な主張を繰り返すだけで不毛な議論だった。
核廃棄物の問題は人類共通の課題であり、蓋をして未来へ先送りすることは許されない。

知事の仕事は県民福祉の向上に集約される、その目的のために活躍されることを期待しよう。